第6章
クレーム・トラブル対応
LASTメソッド
クレームを正しく解決した客は、何も問題がなかった客より満足度が高くなる(サービス・リカバリー・パラドックス)。クレームは最大のファン獲得機会として扱う。
LAST:4ステップを順番どおりに
- L(Listen・聞く) 遮らず最後まで聞く。メモを取る。「それは大変でしたね」と感情を先に受け止める
- A(Apologize・謝る) 事実確認の前に「不快な思いをさせたこと」に謝る。非があるかは関係ない
- S(Solve・解決する) 「どうすればご納得いただけますか」と聞き、できる範囲で即決する。現場に店が決めた上限額(目安は客単価1回分)までの裁量権を持たせる
- T(Thank・感謝する) 「教えていただいてありがとうございます」で締め、改善に使うと伝える
対応の基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 初動 | 受けた本人がその場で対応。たらい回しは1回でも禁止 |
| 上席エスカレーション | 客が求めたとき、または金銭・安全が絡むとき即座に |
| 回答期限 | その場で解決できなければ「いつまでに連絡するか」を明言し、必ず守る |
| 記録 | 全件記録。月1回スタッフ全員で共有し、仕組みで再発を防ぐ |
絶対に言わない言葉
- 「規則ですので」「決まりなので」(客は規則を聞きに来ていない)
- 「他のお客様は〜」(比較は怒りを倍にする)
- 「でも」「ただ」(謝罪の直後の逆接は謝罪を無効にする)
- 「担当ではないので」(客にとって担当は目の前のあなた)
- 「お客様の勘違いでは」(事実でも言い方を変える:「私の説明が足りませんでした」)